DOG EYES

世田谷区上用賀にある英国車専門店 “パルクフェルメ” のオフィシャルブログ

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Lotus 26Rとは

 

大ちゃんの26Rですが、結論から言うと残念ながらサイドウェイに出走できないことが決まってしまいました。

 

↑はハブの入り口でボッキリ折れたハブのシャフトです。

これ見ただけで普通と違う形。

金属疲労からかクラックは半分くらいかな、だいぶ前から少しづつ進行していたように見えます。

 

この26Rは、今から遡ること30年前、当時Lotusといえば大阪のアドヴァンス・トレーディングの山口くんの、彼のラグナセカを走ったオリジナル26Rと言われた個体そのものです。

真贋の話はさておき、各部が当時26Rに使われていた貴重なオリジナル部品のために、いいも悪いも手に入るものが限られます。

代用品も様々手を尽くしましたがダメでした。

 

 

 

これはELANのワークショップマニュアルですが、13番はオリジナルのアウトボードのシャフトで、これが折れたことになるのですが、この26Rは取り付け方もスタイルも全く違うのがわかります。

ラバーカップリングが競技に不向きということでハーディスパイサー(クロスジョイント)のドライブシャフトに変えることは割とポピュラーですが、そのコンバージョンキットも世界で様々なタイプが販売されています。

独自のアイデアのものから互換性があるものまで。

 

 

 

ここで問題になるのが、オリジナルにこだわるか、それともアップグレードの現代のものにするのか。

アフターマーケットのものは実績のあるものを使用すれば見た目は別に安全の確保ができます。

 

全てが特殊な部品たちを当時っぽく作るのもありですが、少なくともレースに使うとなると安全性を最優先することになります。

暫定的な発想で部品を作るわけにはいかないのです。

 

 

 

リヤショックのアッパーマウントも普通とは全く違いますね。

一体どこまでマグネシウムを使用しているのかもわかりませんが、一度デフケースが割れてアルミに変更しましたがまだまだ残るマグの部品。

 

心配し始めるとキリはないんですが、こだわりもほどほどにしないとイギリス人が見たら「お前ばか?死にたいの?」とか普通に言われること必至です。

当時モンがねーなんて言ってられるのは街乗りのクラシックカーまででしょう。

昔のフォーミュラでアップライトが割れてクラッシュしたなんて普通にあるから当時物のマグネシウムは危険。

 

古い部品で命がけはダメですね。

怪我と弁当自分持ち。

テツも言ってました。

 

さーこの宿題どうしようかなー